正しい小鳥の愛し方【愛を知る小鳥 特別番外編】
そうしてもう何度目かわからなくなってきた時、一際大きな声で助産師が叫んだ。
「藤枝さん!頭が出てきたわよ!あと少し頑張って!」
「先生を呼んできます!」
その言葉に一気に緊張感が走る。
いよいよ・・・いよいよ生まれるんだ!!
「美羽、本当にあと少しだぞ!頑張れっ!!」
やがて医師が室内に入ってくるとすぐに助産師の隣でスタンバイする。
「藤枝さん、次で思いっきりいくわよ!・・・・はいっ、思いっきりいきんで~!!」
「ん~~あぁあぁっ!!!」
握りしめていた手のひらに信じられない程の力がこもる。この状況でどこにそんな力が残っているのだろうか?!骨がミシミシと音を立てて、冗談抜きで指が折れてしまうんじゃないかというほどに凄まじい力で。
あまりの強さに思わず顔をしかめたときだった。
「ほぎゃっ・・・・ほぎゃああぁああぁ!!」
室内に勢いのいい泣き声が響き渡った。
「生まれたよ~!よく頑張ったわね!男の子よ」
「はぁはぁはぁ・・・・・生まれた・・・・っ」
次の瞬間には美羽の瞳から大粒の涙がボロボロと溢れ出していた。
「藤枝さん!頭が出てきたわよ!あと少し頑張って!」
「先生を呼んできます!」
その言葉に一気に緊張感が走る。
いよいよ・・・いよいよ生まれるんだ!!
「美羽、本当にあと少しだぞ!頑張れっ!!」
やがて医師が室内に入ってくるとすぐに助産師の隣でスタンバイする。
「藤枝さん、次で思いっきりいくわよ!・・・・はいっ、思いっきりいきんで~!!」
「ん~~あぁあぁっ!!!」
握りしめていた手のひらに信じられない程の力がこもる。この状況でどこにそんな力が残っているのだろうか?!骨がミシミシと音を立てて、冗談抜きで指が折れてしまうんじゃないかというほどに凄まじい力で。
あまりの強さに思わず顔をしかめたときだった。
「ほぎゃっ・・・・ほぎゃああぁああぁ!!」
室内に勢いのいい泣き声が響き渡った。
「生まれたよ~!よく頑張ったわね!男の子よ」
「はぁはぁはぁ・・・・・生まれた・・・・っ」
次の瞬間には美羽の瞳から大粒の涙がボロボロと溢れ出していた。