正しい小鳥の愛し方【愛を知る小鳥 特別番外編】
美羽から大筋の話を聞いた俺は、この家に彼女を住まわせることに決めた。
人生の中で、自分のテリトリーに人を入れたことは一度たりともない。
親友の大成ですら、中に足を踏み入れたことはなかった。
そんな俺が全てのことをすっ飛ばして彼女をここに住まわせる。
自分のあまりの変わりように笑いが出てくるほどだった。
だがこれ以上少しも彼女を危険な目に遭わせたくはない。
そして何よりも俺自身が彼女と一緒にいたい。
当然ながら彼女は困惑し拒否したが、俺の決意は揺るがなかった。
彼女は眠るときには部屋を明るいままにしているようだった。
あの一件を思い出せばその理由も納得できる。そのことが胸を苦しくさせた。
さらには寝ている時によくうなされていた。
何度もうなされてはまた眠る、それを繰り返していた。
だが俺と一緒に眠ったときはそれが全くなかった。
朝まで呼吸も落ち着いていた。
俺は彼女の荷物がまだ来ていないことをいい理由に、同じベッドで眠らせることにした。
そこにやましい気持ちは一切なかった。
純粋に彼女に安らぎを与えたい、その一心だった。
彼女からすればとんでもない話だったに違いない。
当たり前だが最初はガチガチに固まっていた。
だがそれもはじめのうちだけで、やがて安らかに眠りについた。
そのことが心を震わせるほど嬉しかった。
あんなに何かに怯えている彼女が、自分の腕の中で無防備に眠っている。
それはそれだけ自分を信頼してくれているということに他ならない。
焦る必要はない。
ゆっくり、ゆっくり、ゆっくりでいい。
彼女の気持ちに寄り添いながら共に一歩ずつ進んでいこう。
安らかな寝顔を見せる彼女を見ながらやがて自分も瞼を閉じた。
人生の中で、自分のテリトリーに人を入れたことは一度たりともない。
親友の大成ですら、中に足を踏み入れたことはなかった。
そんな俺が全てのことをすっ飛ばして彼女をここに住まわせる。
自分のあまりの変わりように笑いが出てくるほどだった。
だがこれ以上少しも彼女を危険な目に遭わせたくはない。
そして何よりも俺自身が彼女と一緒にいたい。
当然ながら彼女は困惑し拒否したが、俺の決意は揺るがなかった。
彼女は眠るときには部屋を明るいままにしているようだった。
あの一件を思い出せばその理由も納得できる。そのことが胸を苦しくさせた。
さらには寝ている時によくうなされていた。
何度もうなされてはまた眠る、それを繰り返していた。
だが俺と一緒に眠ったときはそれが全くなかった。
朝まで呼吸も落ち着いていた。
俺は彼女の荷物がまだ来ていないことをいい理由に、同じベッドで眠らせることにした。
そこにやましい気持ちは一切なかった。
純粋に彼女に安らぎを与えたい、その一心だった。
彼女からすればとんでもない話だったに違いない。
当たり前だが最初はガチガチに固まっていた。
だがそれもはじめのうちだけで、やがて安らかに眠りについた。
そのことが心を震わせるほど嬉しかった。
あんなに何かに怯えている彼女が、自分の腕の中で無防備に眠っている。
それはそれだけ自分を信頼してくれているということに他ならない。
焦る必要はない。
ゆっくり、ゆっくり、ゆっくりでいい。
彼女の気持ちに寄り添いながら共に一歩ずつ進んでいこう。
安らかな寝顔を見せる彼女を見ながらやがて自分も瞼を閉じた。