ワケあり地味子と全国No.1暴走族?!Ⅱ
コツコツコツ
紗「こっち向け。理沙。」
っ…
ゆっくりと後ろを振り向く。
瞬間、
バシン
なにが起きたのか、理解できなかった。
只、ヒリヒリとする頬から、
叩かれたのか…と思った。
紗「勝手に居なくなるなよ!
お前、どんだけ周りが心配してるのか分かってんのか?!
頼むから……消えないでくれ。」
どんどん弱々しくなっていく声。
ああ。こんな声を出させてるのは、私か。
むしょうにも、泣きたくなってしまう。
紗「戻るぞ。」
コクンと素直に頷く。