君の気持ちが知りたくて。


でもよかった
なんとかマキ達と栞奈仲良くなれそう

そんなこんなで授業は
あっと言う間に終わりのチャイムが鳴る

みんなゾロゾロと各教室へ帰る

私達も帰ろうとした時

「なぁ めいり 兄貴に今日は
帰ってくるように言ってくれ
出張から親父が帰ってくるからさ」

「ぇ?あ、あ うん!わかった」

「じゃ、よろしく」


たったそれだけだった
1時間同じ空間にいて
最後の最後に交わしたこの会話だけ

それでも私は言葉に表せないくらい
嬉しくて、涙が溢れその場に崩れた

そんな私を見てられなかったのか
栞奈は黙って私を保健室まで
連れてってくれた

この時間先生はいないのか
保健室は誰もいなくて
私の涙が落ち着いた後も
栞奈と私は保健室で授業をサボった

そのあとHRだけ出て
いつも通り帰宅した。
< 19 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop