君の気持ちが知りたくて。
泣いてる私のことを考えて
海に誘ってくれたんだと思う
水に濡れてたら泣いてるのが
わからなくなるから
昔からマキは優しい
すごく、すごく優しい
私はそういうとこに惚れたのかも
他にもまだまだあるけど
マキの一つの魅力だよね
そして砂浜まで来ると
「おい、愛人!ビーチバレーしよーぜ」
「...ヒクッ」
「そのまま海入っていーから
栞奈ちゃんとこ行ってこい」
そう言って優しく背中を押してくれた
「めいり〜?どしたの?」
「...ヒクッ ぉおちついたら話すね..」
「私の胸に飛び込んでおいでっ」
「かんなぁ〜 うぇーん..」
私は海の中で子供みたいに泣いた
声が枯れて涙が出なくなるまで泣いた
そんな私を優しく抱きしめてくれる
栞奈の胸で落ち着きを取り戻した
でも私が落ち着いた頃はもう
自由行動が終わるころで
ちょっと申し訳なかったけど
気にしないの〜 って栞奈は
笑って許してくれた。