君の気持ちが知りたくて。


ガチャッ
しばらくすると3人は帰ってきた

「涼しい〜 ただいまっ!」
「おじゃましま〜す」
「・・・」

「おかえりっ 冷蔵庫に飲み物
入ってるから勝手に飲んで!」

「やったぁ!あたしカルピス〜
愛くんと槇斗くんは?」

「俺アセロラジュース!」

「愛くんって飲む物まで赤なんだ 笑」

なんか最近栞奈と愛くん
いい感じだよね?
でも栞奈は祐兄が好きだって言ってたし
どうなんだろ?

「水」

マキってほんと言葉足らずだよね

「はい、槇斗くんお水!」

「さんきゅ」

でもまだ栞奈には心開いてる方かな?

「ごめんね皆っまだ熱下がんなくて..
適当にゆっくりしてていいからね」

「大丈夫なの?無理しちゃだめだよ?」

「ありがと!大丈夫だよ
寝たから朝より全然マシ!」

栞奈の心配性は治んないね 笑

何を思ったかマキが急に立ち
そのまま台所へ向かった

「槇斗くんどこ行くのー?」

栞奈には答えず
戻ってきたと思えば
私の方へ一直線に向かってきた

何かと思うと
ベシッとおでこに冷えピタが貼られた

「冷たっ ビックリするじゃん!」

「バカは風邪ひかねぇって嘘だな」

「なにそれ!?バカって何よぉ
病人なんだからちょっとは
優しくしてよねー!」

「なに?優しくして欲しいわけ?」

「別にもういいですー。」

私はぷいっとそっぽ向くと
マキは私の反対側に回ると

「拗ねんなよ。しんどくないか?
それとも一緒に寝るか?」

急になに?反応に困るんだけど
てか私いま絶対顔真っ赤だっ
恥ずかし過ぎるんだけど!

「な、何いってんの?ね、寝ないよ!」

「ばーか。間に受けてんじゃねぇよ 笑」

そう言って笑うと私の頭を
ぽんぽんと撫でて立ち上がった

「服とか色々取りに行ってくる
おい、行くぞ!愛人」

「あいよーん!」

そう言って2人は出て行った
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