君の気持ちが知りたくて。
標的は私


マキとのプチ同棲も無事終えて
今日から私も学校復帰!

今朝は荷物をおいてから
学校へ行くと言ったので
私とマキは別々に登校することになった

学校へ行く途中いつも気にも止めない
コンビニに目に止まった
同じ制服を着た派手な女の子が
溜まっていたからだと思う

“たーみっやさん!”
“ちょっとこっち来てくれる?”

え?私!?
同じ学年みたいだけど全然知らない子達

「え?知り合いか何か?」

“いやさ、昨日みちゃったんだよね〜”
“槇斗くんと抱き合ってたでしょ?”
“私服だったし学校サボってまで
槇斗くん独り占めしたかったの〜?”

「いや、あれは車が来て
危なかったから..別に抱き合ってる
わけじゃ...

“なにその嘘くさい言い訳 笑える”
“ただの幼なじみならつきまとうの
辞めてくれない?目障りな〜の!”

急に呼び止められて
散々言いたい放題言われて
黙ってるとでも思ってるの?

「あなた達誰だかしらないけどさ
マキが好きなら裏で私にぐちぐち
言ってないで正々堂々したらどう?」

“なによ急に偉そうに言っちゃって”
“黙って身引けばいいのよ”

「身引く気なんてサラサラないわよ」

シャキンッ バサバサ~

私の髪の毛が地面に落ちる
腰まであった自慢の髪は
胸くらいまでに切り落とされた

シャキッシャキッ

“次はこんなんで済むと思うなよ”
“あはははっ”

笑ながらその場を立ち去った
マキのファン達
予想だけど水をかけたのも
あの子達の仕業だろう。
でも私はマキのためなら
髪の毛だって惜しくない。

もう今更何をされたって
マキを諦める気はない
同じ事は二度と繰り返さないと
心に誓った。

ガタガタに切られた髪は
しょーがないから一つにまとめ
ヘアクリップで止めた

髪は明日美容院に行けば
どうにかなるし大丈夫。
とりあえず学校行かなきゃ
< 44 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop