君の気持ちが知りたくて。
素直な気持ち
あるひ日直の仕事で
居残りさせられて帰る頃には
そらは暗くなり始めていた
最近嫌がらせはエスカレートしないまま
平行線だしと思い油断してしまったのが
よくなかったんだと思う。
正直暗いとこはあんまり好きじゃない
でも別に暗い場所に嫌な思い出とか
ないしそれなりに大丈夫だと思ってた
カツカツカツカツ
私の歩く後ろで男の人の革靴の音が
聞こえてくる。
私が急ぎ足になると
それにつれて早くなる足音
不審に思いその場に立ち止まると
男の人は急ぎ足で私を通り越し
近くのファミレスに入って行った
「なんだ。思い過ぎか...」
少し安心し早く帰るために
近道を通ることにした
そこは街灯があまり無い
けどそんなこと気にしてられないし
そして角を曲がり近道に入った所で
タッタッタッタッ
うそ。着けられてる?
流石に怖くなり走ると
後ろの奴も走りだした
振り返る勇気はないし
家まで走るしかない。
「はぁ はぁ はぁ」
息が切れながらも必死に走る
距離は開いたものの
まだつけてきてるみたいでも
家の電気がついてない
もしかしてママも啓兄も仕事?
嘘でしょ...どうしよ
いま家に1人はマズイよね
私はどうしようも怖くなり
とりあえず家のガレージの影に隠れた
追いかけてきたのは若い男みたいで
私の家の前をうろうろして
私を探してるみたい。