君の気持ちが知りたくて。


「ちょっとは落ち着いたか?」

「うん。だいぶ ありがとマキ」

「お前いつからだ?」

そう言われたとき私は
全て見透かされてるみたいで
正直ドキッとした。

周りにはうまく誤魔化せてると
思ってたのに...

「いや、別になんもないよ」

「じゃあ俺のこと嫌いか?」

え?なんでそんなこと...
マキは私のボブヘアを優しくなでる

私が髪を短く切ったのは
マキへの当てつけだと思ってるのかな
私が髪を腰まで伸ばしてた理由は
マキがお前は長い髪が似合うって
褒めてくれたから...

「っちがう...それは違うよ?マキ..」

どうすればいいかわからなくて
また涙が溢れてくる。

「そんな俺頼りないか?
俺はもうお前が思ってる“マキ”
じゃねぇ。意味わかるか?」

「わかんないよ..うぅ..」

「過去にばっかしがみついてないで
今を見ろよ。今の俺を見てくれよ」

「へんな期待しちゃうからやめてっ」

なんでこんな時にって思った
弱ってる時にまたズルいと思った
けど、素直になれるのは今で
今を逃すとまた同じことの繰り返し
私もマキの気持ちと向き合わないと
いけないと思った。
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