褐色のあなたに水色のキミ
今日は、定時に仕事を終えた。オフィス街を抜けて、歩いて10分のところにある、女性向けのお洒落なマンションで私は独り暮らしをしている。


真っ直ぐに家に帰ると、シティサイクルに乗って、スーパーまで買い物。肉じゃがに酢の物に味噌汁…。山田さんは和食が好きだったハズだ。


買い物を終えて、すぐに準備に取りかかる。お米を洗って、さっさと酢の物を作り、冷蔵庫で冷やしておく。肉じゃがと味噌汁の材料を切り、作り始める…。


鼻歌を歌いながら、山田さんを思いながら、料理を作る。好きな人が来るのを楽しみにしながら、胸躍らせる。久しぶりの恋も、悪くない。ただ、山田さんは、他の誰かのものだけれど…。


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