褐色のあなたに水色のキミ
山田さんがシャワーを浴びている間、私は落ち着きなく、部屋をウロウロした。


「ありがとう」


バスタオルで頭を拭きながら、下着姿の山田さんが私の前に現れた。色白で細い体は、あのころより少しだけお腹に肉がついていた。それさえ愛しく思えた。


「私もシャワー…」


そう呟いた私を、素早く抱きしめると


「せっかくのいいにおいが消えてしまいそうやから…」


そう囁いて、首筋にくちづけをした。


「明日、休みやからいいやろ?」


眼鏡の奥の鋭い視線に、ドキドキさせられる。コクンと頷くと、お姫様だっこをして私をベッドに連れて行った。


細い指で、鎖骨を優しく撫でると、今度は舌で、同じようになぞった。山田さんの長い舌は、私を翻弄させる…。


イケナイことだと、わかっている。でも、もっと、もっと欲しいと心で叫んで、彼の体にしがみつく…。


「…ん…あ、あっ…」


思わず漏れてしまう声。口元を手で覆う。


「あかんよ。しおりちゃん。この手は、オレと繋いで?」


そんな私の声を聞きたいのか、口元を覆う手をギュッと握られた。舌で丁寧に愛撫されると、恥ずかしいくらいに溢れ出す…。





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