褐色のあなたに水色のキミ
褐色のコーヒーにミルクを入れるかのように、私は、すぐに彼に溶け込んだ…。ひとつになった2人は、激しくも優しく、愛し合う。越えてはいけない一線だと知りながら。


「しおりちゃん、好きやで…」


頭の中が真っ白になった私は、ぼんやりと彼を見つめた。優しくくちづけると、そっと頭を撫でてくれた。


「私も…好き…」


そこでやっと、口を開くことができた。


「ああ、しおりちゃんとのセックスは、ホンマに気持ちええわ」


「ホンマに?男の人って、誰とやっても気持ちええんちゃうの?」


冷静なツッコミをいれる私にくちづけをして


「どの口が、そんな意地悪言うんや?」


口では怒ったそぶりをしているけれど、目は優しく笑っていた。


「たしかに、体はそうかもしらんけど。好きな人を抱いたあとは、めっちゃ幸せな気分になって、心も体も気持ちええんやで?わかった?」


「…うん」


「ほな、メシ食べよか?」


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