褐色のあなたに水色のキミ
誰もいないハズの3階に、なんで?


私は、すぐに目をそらしてその場を去った。そして、エレベーターは使わずに、階段で7階まで上がった。


階段を上ったせいだけじゃないドキドキに、胸が苦しくなった。


春日園のあの人も、まさかトイレで私たちと同じようなことをしてたんやないよね?


すぐに、美鈴の姿が頭に浮かんだ。


7階にたどり着くと、エレベーターで上ってきた美鈴と遭遇した。


「あれ?しーちゃん?」


「美鈴、春日園の人とは、どうなったん?」


動揺した私は、おかしなことを口走った。


「え?なんの進展もないよ。視線を送ってみたけど反応ないし。それより、しーちゃん、なんで階段?」


「ダイエットのため」


次は冷静に応えると、すぐに自分のデスクに戻った。どうしようもなく、胸がドキドキしていた。




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