褐色のあなたに水色のキミ
オフィスに戻り、自分のデスクでティーソーダを口にする。一誠さんのおかげで貴重なティータイムが5分しか残っていない…。


『ティーソーダ!よく買ってますよね』


そう言った彼の笑顔が頭に浮かんだ。日に焼けた肌に、歯並びの良い白い歯。抹茶色のポロシャツさえも、素敵に見せる笑顔…。


今日、初めてあんなにも近くで見た。エレベーターで乗り合わせた時は、顔も見られなかったから。


あれ?『よく買ってますよね』って、なんで知ってるんやろか?まぁ、ほとんど毎日買ってるから、何度か私を見かけたのかもしらん。


それでも、いいや。さっきまでの虚しさは、爽やかなティーソーダがかき消してくれた。
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