褐色のあなたに水色のキミ
食べて紛らわせてやる‼︎オフィスビルの近くにある丼屋さんに向かった。


ここの丼屋さんは、うどんにも力を入れていて、値段のわりには美味しい。


「私は、親子丼。しーちゃんは?」


「かき揚げうどんと、カツ丼大盛!」


「は⁉︎しーちゃん!どうしたん⁇」


「…いいねん。食べて紛らわせたい気分やねん…」


「…でも、ちょっと多すぎるよ…。せめてカツ丼だけにしたら?」


勢いで言ったものの、私も食べきれる自信がなく、美鈴の言うとおりカツ丼だけにした。


「それにしても…しーちゃんが勢いよく食べて紛らわせたくなる出来事って、なに?」


「えっ…」


「だって、温厚なしーちゃんらしくないもん」


私らしくない…かぁ。そう思いながら、温かいお茶に息を吹きかけた。


「もしかして…彼と、何かあった?」


「か、彼…って、いてないし!ちょっと仕事で…いろいろと…」











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