褐色のあなたに水色のキミ
行為を終えて、裸のままで抱き合うと、いろいろと考えるのがめんどくさくなる。


お互い、本気の好きやなくても、不倫でも、どうでもいい。本能の赴くままに、抱きしめあえたらそれでいい…。



「あー、腹減ったな」


あれだけ激しく求めたら、お腹も減るよね…。


「今日は、何も用意してないから…」


「ほな、食べに行こうか?」


そう言うと私から離れ、さっさと着替えを始めた。私も、同じように着替えを始める。ショーツを濡らした甘い蜜をティッシュで拭き取ると、虚しさがこみ上げてきた。


ここにあるのは、性欲だけ。

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