褐色のあなたに水色のキミ
話…とは?
また、カレンダーがめくられた。今年のカレンダーも残り2枚になり、一誠さんと再会した暑い夏は、遥か遠い日に感じた。


福岡さんとは、お互いにメアド交換をしたものの、何かお誘いがあるわけではなく、メールのやり取りもなかった。自販機で顔を合わせると、挨拶をしてひと言、ふた言、言葉を交わす程度だ。



「はぁっ…ああっ…」


ティータイムの逢瀬を、断ることもできないまま、受け入れる。彼は、私以上に私の体を知っていた。


「かわいい声、やな。欲しいんか?」


「…んっ…」


「オレも、しおりちゃんが欲しくてたまらん…」


彼が、私の中に入る。彼を感じる。私は彼しか知らんけれど、他の人でもこんな快感に襲われるんやろうか…。


「はうっ……」


今日もまた、自問自答には応えられず、思わず漏らしてしまう、甘い蜜と声を、こらえることに、必死だ。


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