褐色のあなたに水色のキミ
「そこのマンションやねん」


目と鼻の先にマンションが近付いてから、切り出した。


「あっ!ここ?オシャレやね」


マンションの前で立ち止まった。


「今日は、ありがとう…ごちそうさまでした…」


「あ、いや…あ、朝倉さん…」


「…はい?」


「あの…良かったら…プラネタリウムを一緒に…」


「えっ⁉︎」


「子どものころはよく行ったから、久々に観たくなって…」


それ…って、デートの誘い…なんかな?


「私なんかでいいなら、一緒に…」


「ホンマに?ほな、明日、休みやから、明日にでも…」


「いいよ。何時にする?」


「11時に、ここに迎えに来る」


「わかった…」


嬉しい!けれど、恥ずかしくてたまらなくて、軽く手を振ると、マンションに逃げこんだ。




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