褐色のあなたに水色のキミ
視線を向ける。指は、ガムのボトルに触れたが、自分のほうに引き寄せることもできなくなった。
「ご無沙汰してます」
あのころと変わらない笑顔を見せると、私のデスクに名刺を置いて、去って行った。
しばらくはそのまま、ぼんやりとしていた。電話のベルにハッとして、仕事スイッチが再びオンになった。
電話を終えると、やっと名刺に触れることができた。名刺には
『株式会社アッシュゴールド
肥後橋営業所
ルートセールス 山田一誠』
…と、記されていた。『今夜、食事でもいかがですか?』という、ふせんに書かれたメッセージを添えて。
「ご無沙汰してます」
あのころと変わらない笑顔を見せると、私のデスクに名刺を置いて、去って行った。
しばらくはそのまま、ぼんやりとしていた。電話のベルにハッとして、仕事スイッチが再びオンになった。
電話を終えると、やっと名刺に触れることができた。名刺には
『株式会社アッシュゴールド
肥後橋営業所
ルートセールス 山田一誠』
…と、記されていた。『今夜、食事でもいかがですか?』という、ふせんに書かれたメッセージを添えて。