褐色のあなたに水色のキミ
「ほな、また明日…11時に迎えに行くから…ね?」
「うん」
明日は、土曜日。海遊館と、その隣の観覧車に乗る約束をしていた。
誠人くんは照れくさいのか、それだけ言うと逃げるようにして、その場を去った。
誠人くんが私を『好き』と言ってくれたおかげで、一誠さんとのこと、思い出にすることができそう。
少なくとも、あの虚しさからは解放される。明日、『ありがとう』に『好き』の気持ちを添えて、伝えよう。
ギュッと握られた合鍵が、愛鍵に変わる日も、そう遠くないのかもしれない。
(おしまい)
「うん」
明日は、土曜日。海遊館と、その隣の観覧車に乗る約束をしていた。
誠人くんは照れくさいのか、それだけ言うと逃げるようにして、その場を去った。
誠人くんが私を『好き』と言ってくれたおかげで、一誠さんとのこと、思い出にすることができそう。
少なくとも、あの虚しさからは解放される。明日、『ありがとう』に『好き』の気持ちを添えて、伝えよう。
ギュッと握られた合鍵が、愛鍵に変わる日も、そう遠くないのかもしれない。
(おしまい)