レジスタと魔法譚
店の端に背を預け、若者は蕎麦が出てくるのを待つ。
すると待つまでもなく、さっと前の受け取り窓口から蕎麦の入った椀が突き出される。
若者は箸がのせられたそれを手に取ると、そそくさと、湯気を醸し出すそばを啜る。
若者はもそもそと蕎麦を咀嚼する。
1日と半日、なにも食べなかった若者の空きっ腹は、瞬く間に蕎麦と汁を吸い込んでいった。
若者は、2日前のドリアード襲撃事件の光景を思い出す。
誇り高きドリアードの民は愚か、長の跡継ぎである自身でさえ手も足も出なかった。
次々と、人が漆黒の“なにか”に飲み込まれて行く光景が、頭に焼き付いて離れない。
若者は最後の汁を啜り、ごとりと腕を置く。
(必ずや……報復を)
若者は爛々と眼光を光らせ、怨恨の念を漲らせる。
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【3:鬼の子として生まれた少年の咄】
【4:学校でひどいイジメをうける
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後の番外編も
つけたして行こうと思っています。
(※12禁レベルの表現が含まれます。
苦手な人はUターンをお願いします)
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時は江戸
妖や獣がうろつく江戸の町を彷徨うは、
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名は佐藤 菊之助
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ふとたどり着いた場所。
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しかもそこは、
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とっても奇妙な口入れ屋。
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【これは
とある秘密を持つ子供侍と
妖を愛する変人悪魔の
奇妙な契りの物語】
※(口入れ屋とは、江戸時代のタウンワーク)
のちのち微修正あり。
後半から詰め詰めなので、
のちに章や分間隔などを開けていきます。
ただでさえ読みにくいところを
申し訳ありません。
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