続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】
無地の紺を選ぶとか……すごく野々宮らしいと思う。


その瞬間、野々宮の隣にカズが立っていることに気がついた。


ヤベ。


「カズ、いたんだ」


「はいはい。
いましたよ、さっきから」


「…………」


「ま、鶴元さんが囲まれていたときは、少し離れたところにいたけどね。
王河が来てから合流しました」


でも、どうせ、王河の目には、鶴元さんしか映ってなかったんだろ?


そんな皮肉でも言いたげなカズの瞳。

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