続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】
「あのね。
あたしは、真剣に言ってるのっ……」


目に涙を浮かべて、俺の腕をペチペチ叩く。


どこまでもかわいい乃愛。


こんな乃愛も、めちゃくちゃかわいいから、ずっとスルーしときたいくらいだけど。


「もぉ……。
王河のバカぁ。
意地悪っ。
そんな王河、嫌いだよぉ……」


大好きな女の子を、いつまでも泣かせておくことなんかできそうにない。


だから俺は、乃愛の頭の上に、ポンと軽く手を置いた。
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