続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】
だから俺は、つかの間の素直を封印して、もっともらしい答えを口にした。


「これ以上、他の男に見られたら困るから」


もちろん……。


これは、大前提。


だって、そのために、カズと野々宮を置き去りにして、こんなところまで乃愛を連れてきたんだから。


でもこれが、俺の気持ちの全てじゃないんだな。


そんなこと、もちろん、教えてやらねーけどな。


心の中でクスッと笑って、羽織らせたパーカーで乃愛をくるむ。
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