続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】
「もう今後は、絶対に言わないから。
アホ面してないで。
耳の穴かっぽじって、よーく聞きなさいよ」


そう言うと、野々宮は大きく息を吸い込んで、それから言葉とともに吐き出した。


「藤城王河。
あたしは、アンタのことが好き」


「…………」


それは……。


たとえば、大きなハンマーで頭を殴られるような衝撃。


「……は?」


野々宮には、また“アホ面”って言われるかもしれないけど、開いた口がふさがらない。
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