続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】
「それは、カッコ悪いことじゃない」


「…………」


「むしろ……。
カッコいいことだと思う」


「…………」


野々宮の言葉が、不思議と耳に体に流れ込んでくる。


それは、たぶん……。


野々宮の言葉が本物だから。


「あたしは、今。
アンタに敗北宣言をした自分を。
ものすごくカッコいいと思ってる」


きっと、それは……。


心からの言葉だから。


だから、こんなに素直に聞けるんだ。
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