続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】
これ、ある意味、拷問だろ。


そう思った瞬間、乃愛は、俺を見あげて、口早に言った。


「王河が……。
女の子に囲まれてて、イヤだったの!」


「……へっ?」


想像していた答えと違って、いい意味で、拍子抜けする。


「なに、それ……」


緊張が一気に解けて、脱力する。


しゃがみこみたい気分の俺に、乃愛は言う。


「こんなの、昔っからだけど。
王河がモテるのも、女の子に囲まれるのも、いつものことだけど」


「…………」
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