続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】
その瞬間、音と光が俺たちを包み込んだ。


――ドドーン。


2駅離れていても、腹にずっしりと響く重低音。


――パラパラパラ……。


夜空を彩る大輪の花。


「あ。
王河っ!
花火が見える~♪」


さっきまで泣いていたのに、乃愛ははしゃいだ声をあげ、うれしそうに手を叩いた。


「なつかし~!!
昔もここで花火を見たよね。
そのときも王河、こうやってしゃがんでて……」


何かを思い出そうとしている乃愛。



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