続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】
そっと言って、乃愛の顔をのぞきこむ。


「…………」


「俺があのとき、埋めていたもの」


「…………」


「俺が、ずーっと前から、乃愛のことを大好きだったっていう証拠」


「…………」


「10年後、この指輪を渡して、俺、乃愛に言おうと思ってたんだ」


「……なにを?」


左手の指輪を見つめたまま無言だった乃愛が、ようやく口を開いた。


でも、相変わらず指輪を見つめたまま。


だから、頬に手をあて、こちらを向かせた。


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