続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】
キライじゃねーよ
「撮影、思ったよりも早く終わったな」
着替え終わって、部屋から出た廊下で。
ハットをかぶりながら、俺の斜め後ろを歩くカズに声をかける。
「おまえ、この後どうするの?」
カズは見ていたケータイから顔をあげた。
「んー。
べつに。
王河は?」
「そうだな」
一瞬考えて、メガネのブリッジを押し上げる。