続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】
「ヤベェよ。
俺、王河がいないと、服、決められねぇよ」


――優柔不断か!?
今度付き合ってやるから、少し待ってろ。


再びケータイに視線を落としながら、心の中で返事する。


「でもさぁ。
王河、暇そうじゃん?
こんなところで突っ立って、なにしてんの?」


――ん?
タクシーを待ってるの。


「ちょっと先に、すっごく素敵なカフェがあるの~。
ただ立ってるだけなら……。
少しの時間でも、お茶しない?」


――うん、しない。
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