キミとの温度
入学2日目。
教室の真ん中で、みんなが注目している中で…
今、わたしは、告白された…?
「え、えええと、えと、そのっ」
言葉を選ばなくちゃ…
慎重に、って思うほど言葉が出なくなる。
「わ、わたしには!
心に決めた人がいるので…っ!」
「…誰そいつ?地元の男?」
「新くんには関係ない人です」
「ふぅーん」
そう、ここで他の人と付き合うなんて出来ない。
わたしは、もう一度、“あの"新に会うんだから。
「じゃあさ、いつか振り向かせるから。
覚悟しておいてよ」
そう言って新くんは、お弁当箱を拾い直してわたしの手の上に置いた。
「つーことで、俺もうこいつだけだから。
さ、分かったら早く帰れ」
…分からない人。
出会って2日目で告白だなんて、どうかしてるよ。