ウチらの初恋〜natumi〜

「白井先輩と松下先輩いるかな〜?」

すごくドキドキしてる

白井先輩と松下先輩に会うの久しぶりだし

まぁ、いるかわかんないけど・・・


「なぁ、翼ってももちゃんのことどう思う?」


「ねぇ、夏海の話してるよ」

「静かに!きずかれるよ!」


「ももちゃん?」

「あ、そっか、お前あの時も寝てたよな」

「ももちゃんってやつのこと好きにでもなったのか?」

「いや、ちげーよ、ただ・・・」

「気になってる?」

「まー、そんな感じ」


嘘、松下先輩がそんな風に思ってたとか

やばい、ドキドキしてる

心臓うざいいい!!!!



ガシャ(小枝を踏む音)

「光、何やってんのお!」

「ごめん」


「誰かいるの?」

あぁ、どーしよ

松下先輩が来るよ

「すいません、盗み聞きしちゃいました」

光・・・?

「私、この場所が好きなんです」

「よく、来るんですよ先輩方もですか?」

「あぁ、うん俺はあんまりこないけど翼は毎日来てるぜ」

「へぇ、そんなにこの場所お気に入りなんですね」

「あの、さっき話してたのは秘密な」

「もちろんですよ!誰にもいいません!」

「ありがと」

「私、伊藤 光って言います」

「あ、俺は松下・・」

「あ!知ってます!王子様と眠り姫ですよねー!」

「うん、よろしくな」

「はい!」



私は、入っていけなくて

ずっと木のかげにかくれてた

なんか、光と松下先輩の会話を聞いてると胸がいたかった・・・
< 10 / 86 >

この作品をシェア

pagetop