ウチらの初恋〜natumi〜
3.夏海と光
あの日から、いろんな人にじろじろ見られるようになったり
女子からにらまれるようになった
「夏海、あんたのせいで毎日落ちつかないんだけど」
「私のせいじゃないもん」
あの日以来、白井先輩と松下先輩を見かけていない
「ねぇ、白井先輩っていつもあのお花畑で寝てるのかな?」
「さぁ、でもあの場所って案外目立たないしいるんじゃないの」
「行きたいんだ」
「違うって、ただ気になるだけ」
「夏海はどっち派?」
「猫派」
「いや、白井先輩と松下先輩どっちが好きなの?」
「どっちも好き・・・じゃない」
「どっちもは、欲張りじゃん」
「だから、好きじゃないってば!」
「嘘だね、顔真っ赤だよ」
「うぅ・・・」
「どちらかといえば・・・」
「松下先輩かな」
「へぇ、以外」
「夏海って可愛い系が好きだったよね?」
「だって、白井先輩と喋ったことないし」
「うわ、両方とも喋ったことない人どれだけいると思ってんの?」
「やっぱ、気に入られたな松下先輩に」
「なんでそうなるの」
「名前まで聞かれたんでしょ?」
「うん♡」
「・・・」
「別に羨ましくないし・・・」
「やっぱ、喋るし!!」
「お花畑行くよ!!」
「 はいはい」