ウチらの初恋〜natumi〜
3.夏海と光

あの日から、いろんな人にじろじろ見られるようになったり

女子からにらまれるようになった


「夏海、あんたのせいで毎日落ちつかないんだけど」

「私のせいじゃないもん」

あの日以来、白井先輩と松下先輩を見かけていない

「ねぇ、白井先輩っていつもあのお花畑で寝てるのかな?」

「さぁ、でもあの場所って案外目立たないしいるんじゃないの」

「行きたいんだ」

「違うって、ただ気になるだけ」


「夏海はどっち派?」

「猫派」

「いや、白井先輩と松下先輩どっちが好きなの?」

「どっちも好き・・・じゃない」

「どっちもは、欲張りじゃん」

「だから、好きじゃないってば!」

「嘘だね、顔真っ赤だよ」

「うぅ・・・」

「どちらかといえば・・・」


「松下先輩かな」


「へぇ、以外」

「夏海って可愛い系が好きだったよね?」

「だって、白井先輩と喋ったことないし」

「うわ、両方とも喋ったことない人どれだけいると思ってんの?」

「やっぱ、気に入られたな松下先輩に」

「なんでそうなるの」

「名前まで聞かれたんでしょ?」

「うん♡」

「・・・」

「別に羨ましくないし・・・」

「やっぱ、喋るし!!」

「お花畑行くよ!!」

「 はいはい」
< 9 / 86 >

この作品をシェア

pagetop