叶わない恋だから


「あ、はい。」

翔太先輩は、ボールを蹴り、私はその場から逃げようとしたその瞬間…。

パシッ



「えっ…?」





「お前さ、なんで逃げんの?」


怒ったような、顔と低い声が私をビクッと震わせる。





「に…逃げてなんかいません…」

「敬語やめろよ。」

「…っ。離してっ…」

「むり。おい、お前らー先やってて!」

そう言うと私の手首を掴んで体育館の裏に連れてった。

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