叶わない恋だから
「陽菜、待たせてごめん。ずっと、想っててくれてありがとな。」
「あたりまえじゃんか…」
泣きながら、そう言う。
「好きだよ。俺と付き合ってくれますか?」
……意地悪しちゃお。
「…いやだ」
「え?いやだ…?」
びっくりしてる先輩と、周りのみんな。
そして、ここがやっとみんなの前だとわかった私は、歩き出す。
「お、おい?」
先輩が、呼ぶけど無視して、歩く。
そして、案の定ついてくる先輩に向かって
「ばか!!いつも、期待ばっかさせて、好きなら好きって早く言え!でも…しょうがないよね。そんな先輩を好きなんだもん」
そう言って、先輩に抱きつく。
「大好きよ」
泣きながら言って、先輩が私にそっとキスをするーー。
「しょっぱ」
涙でしょっぱいキスを先輩は好きだっと言ってくれた。