薬指の約束
友達
辛くたって、痛くたって、朝は来る。

学校、嫌だなぁ…

朝ごはんも食べないで私は家を出た。
別れたことは誰にも言ってない。

学校に行きたくないなんて、生まれて初めてだったよ。


私とゆやは席が近い。今まではそのことがすごく嬉しかった。
でも今日からは…

無理してでも笑った。
笑っていれば涙は出ないもん。
頑張れふうか頑張れふうか!

「ふうか!!ちょっとこっちおいで~!」

「はーい!!」

私を呼んだのは同じクラスの仲良しグループ。

ちかちゃん、ひな、ももな、ほっぴ
の私を入れて5人グループ。

「どうしたの??」

「ふうか、うちらが何も気づいてないと思う??」
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