薬指の約束
「ふうかー、日曜日将生たちとランチ行くからね!!」
「お母さん!!なんでふうと将生も一緒なの~~~ お母さんたちで行けばいいじゃん~」
お母さんめ!!
最悪だよぅ…
「ふうたちの合格祝いのために行くんだからあんたたち行かなかったら意味ないでしょー」
お母さんがのんきに笑った。
もーーー!!昔からこうなんだから!!
「うぅ… わかったよ~~~」
私はふてくされて自分の部屋に戻った。
これはゆやに言わなくてもいいよね?
こんなのいとこと食べに行くようなもんだもん!!
変な心配かけたくないし…
これが私たちの幸せの途切れ目だったって、気づくことなんてできるはずがなかった。