薬指の約束
「…ふうか??」
ひええええ
男の子の声がする~…
「は…はい」
恐る恐る自転車置き場を振り向いた。
自転車に座っているゆや。
「ゆやだったんだ!!なんでここにいるの??」
「悠が瑞穂と会うって言うから待ってんの。めっちゃさみぃ」
「ふうも今瑞穂と帰ってきたんだ~ ほんと寒いね、お疲れ様~~~」
「おぅ!ふうかは迎え待ち??」
「そーだよー …あっ来た!ばいばーい!」
「ばいばい」
ここから私たちの恋が始まったなんて。
私はちっとも気がつかなかったよ。