薬指の約束



日差しも強くなって蒸し暑い日が増えてきた。

突然りこが顔の前で手を合わせて私に言った。

「ふう!!!!!!一っっっ生のお願い!!ふうにしか
頼めないの!」

「どうしたのりこ~ いーよ~なになに??」

この時、私はあんな大変なことになるなんて気づかずに いーよ~ なんて言ってしまった…

「さすがふう!!私の親友! …あのね…」

りこが声を潜めた。

「今度、私と優斗、映画見に行くの」

優斗くんはりこの彼氏さんのことです!

「なあんだ!!良かったじゃん~ それがどうしたの~~~」

私は笑いながらりこの背中をペシペシ叩いた。

「待って待って!!まだ話終わってなーい! それで、私と優斗と、あと2人で行くことにしたの!」

「へ!? …と、言いますと?」

「だからお願い!!ふうも一緒に来て!?お願い!!」

「えーーーーー!!!!!!なんでふうなの!!」

「ちょっとバカ…声大きいって」

クラス中が私たちを見ていた。
ひいいい

「ごめん~~~ …それで、ふうと誰なの??」

「えーっとね!優斗が1番仲良い人でね、柳瀬くん!!」

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