薬指の約束
春
また桜が咲いた。
私たちは3年生になった。
クラス替えはかなり緊張するけど毎年の楽しみ!
私は親友の詩織とクラス替えの表を見ていた。
伊阪風夏…伊阪風夏…
1組だ!!
高田詩織…高田詩織…高田詩織…高田詩織…高田詩織…
あったー!!…6組だ…
いっちばん離された!!先生め!!
絶対わざとだぁ
泣きそう…
「ふう!!」
「どーしたの…?」
「ふう、ゆやと同じクラスじゃん!!」
「へっ!?…わ!!ほんとだぁ!!」
「良かったね~!毎日ラブラブじゃないの~??」
詩織はニヤニヤしながら私をくすぐった。
「詩織ー!!やーめーてー!!!!!!」
「風夏!!詩織!!お前ら朝からうるさいぞ!!クラス離れて良かったな!!ハハハハ!!!!!!」
うっ… 先生…
やっぱりこの人の仕業か!!
「先生が離したんですか!最悪!!」
「ありえなーい!!!!!!鬼教師!!」
2人で総攻撃。
「ごちゃごちゃ言ってないでさっさと教室入れ!!」
「「はあい…」」