吸血鬼
沈黙が流れる中で初めに言葉を発したのはミラだった
「……………都市伝説………………」
「冗談………いってるようには見えないけど
それって言って良いことなのか?」
どう説明しようかと思っていたらリファースが
「人間が吸血鬼になる時は大切な人に自分が吸血鬼になると言っても良いことになっている
でもな、お前らはことのとを聞いた、このことを誰かにいったら聞いた奴とお前らを殺しに来るからな」
おっかない顔で睨んでいたから
「リファース‼︎
おっかない顔をしないで」
「…」
カナタは下を向いていた
口を動かしている
だんだんと聞こえてくる声、
「………何でだよ
スミレの母さんは何て?
俺が嘘つき?
ふざけんなよ‼︎
言いたい放題言ってどっか行くからバイバイで終わるかよ‼︎」
怒鳴っている
どうして?
あなたにはミラがいるじゃ無い
「ミラがいるじゃ無い私なんて関係ないじゃん⁉︎
小さい頃…守ってくれるって言ったじゃ無い………
約束破り」
少しの間をあけてもう一度
「都合が良いのは…カナタでしょ」