吸血鬼



少し考えてから
仕方ないと言って
OKしてもらった


中に入って奥へ奥へ進んでいく


大きなドアを開けまさに王様が座るような椅子に座っている1人の男の人がいた


リファースは頭を下げ、上げる気配が無い


するとその人は私を見て立ち上がってこちらへ来た


王様と言うと太ってて偉そうにしているイメージだったけど
痩せてて紳士的で、意外と良い人だった


するとその人は


「スミレかい?
何年ぶりだろう
ここから出てはいけなかったんだ
ごめんね

よく来たね


部屋を用意するからそこを自由に使ってね」


そう微笑む


お父さんなの?


本当に?


確認のために聞いて見ることにした


「えーと、あなたはここの
…吸血鬼がいっぱいいるの国にの王様で
私のお母さんは女王、
で、王と女王の子供が私、

じゃあお母さんも吸血鬼なの?」


そう問いてみた


お母さんは首を横に振って答えた


「お母さんは吸血鬼じゃ無いのよ
お父さんに助けられてね
ま〜、一目惚れよ

でもあなたの4分の3は吸血鬼の血が通ってるの

お母さんが半鬼の半鬼なのよ
つまりあなたのお婆ちゃんは半鬼でお爺ちゃんは人間なのよ」


何と無く分かって何と無く分からなかった


とにかく私は偉い人の子供だったってこと?


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