吸血鬼



しばらくしてから準備を終えて2人で宮殿を出た


「どこへ行くの?」


気になって聞いたら


急に止まって番人みたいに膝をつき頭を下げた


「どうしたの?急に」


ちょっと苦笑混じりに聞いた


「王と女王の娘とは知らず数々の無礼をお許しを」


そう言いながらもっと深く頭を下げた


私は悲しくなった


王と女王の娘だから友達はここでは出来ないと思った

だから


「やだ
今まで通りで居てよ
会った時のまんまで居てよ

リファースがそんなんじゃ可笑しいよ
王の娘だから何よ

そんなんじゃ一生友達何か出来ないじゃ無い
そんなのやだ」


リファースは驚いた顔でこちらを見ている


やがて初めのような楽しそうな笑みを浮かべながら


「手を出せ」


また急に


そう思ったけど手を出した


膝をついたままで私の手を取り何かを置いた


「なーに?」


そう言うと


「見て見て」


小さく言った


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