吸血鬼




「お父様リファースはどうなるの?」


そう聞くと


「スミレはどうしたい?」


悩むまでもなかった


「遊びたい

皆と仲良くなって遊びたい
小さい頃にここで出来なかったこと
リファース達としたい」


そう言うと2人は顔を見合わせて笑った


「スミレ、お父さんとお母さんは何も手助けはしないわ

あなたが1人であの子達をどうにかしてみて?」


そう言い立ち上がりまたねと言いながら


出て行った


私も立ち上がりリファースの元へ行った


話を聞いている人の方に向きながら立った


「スミレ様おどきください」


「このもの達は私の友人だ
許してやってくれ

友達のケンカで親や使用人が出てくるのは可笑しいわよ?」


そう言い笑いかけた


するとあっさりと引いてくれた


ホッとしながら振り返ったすると


「申し訳ありません
王の娘と知らず」


そう言い深々と頭を下げた


リファースはキーホルダーをくれた時のように手を取って指輪をつけてくれた


「ありがと
悪かったな」


笑顔で頷き皆を見て


「私、皆と仲良くなりたい
お友達になってくれない?」


そう言うと


顔を見合わせてどうしようと悩んでた


悲しくなった
やっぱり親が上に立つものだと子供はこうなるんだ


そう思った


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