吸血鬼



関わらない


あれから誰とも関わるのをやめた


先生も気を遣い毎日が今はつまらない


転校生が来てから今日で何日目だろう


最近良く転校生は俺を見ている


俺は見ないけど


「おーい
朽木〜朽木くーちーきー」


前の席の笹原が呼んで居た


笹原は女子で、よく弟の面倒を見てくれた


「何だよ」


そう言うと笹原は


「あんたさ〜良い加減にしたら?
同情が欲しいの?
ゼンがいつまでもそんなでも力也君は喜ばないよ

少しは他の子と遊びなよ
この頃外出てないでしょ?」


笹原は一応幼なじみだった


力也は弟の名前だ


力也の名前を出されてイラついた俺は


「うっせーな
お前にゃカンケーねーよ

力也の名前次から出すな」


そう怒鳴って家へと続く道を歩こうとしたら


「おい
待てよ」


転校生の声


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