吸血鬼
「ミナモ
泣き止んで
泣かないで、悲しまないで」
幼き頃と同じことを言った
その後にあの時は俺が守るからって
でも、約束は儚く
いつからか俺は笹原とミナモも朽木と呼ぶようになった
どこか距離を置いて避けて居た
「その後は無いの?」
なんて言いながら笑っている
「めんどくせぇよ
さっさと帰れ」
ミナモはすぐに帰った
その日はもう寝た
次の日は普通だった
俺も誰とも話さずに終わる1日がとても長かったなどと考えるのは普通でいつも通りだった