吸血鬼
わけが分からない
目の前で炎が舞い上がっている
転校生は俺を見ている
俺は………
手に何を持っている……………?
自分の手を見、それを放り投げた
転校生はただただ変わらず俺を見ている
「なんだよ‼︎」
そう怒鳴ったけれど反応はまるで無い
しばらくの沈黙の後炎は消えていた頃
転校生は口をわずかに開けて………
言った…………
「呼び出したね
君のお願いは何だ?」
俺は始め何を言っているのか分からなかった
転校生は苛立ったように続けた
「この家に炎を付けたのは君だよね」
⁉︎
「違う‼︎」
必至で叫んだ
認めたく無かった
「君だよ
その手に持っていたのは
……………ライターだろ?」
………………………⁉︎……………………
そんなわけは無い
そんなわけは