吸血鬼
次の日、リファースは本当に犯人を見つけ出してきた
親も連れて
「………おかあ、
さん?と………
おとう、さん………?」
その二人を見て唖然とした
二人は僕を捨てる意味があるのかと疑うほどに幸せそうな顔をしていた
僕を見てまるで汚いものでも見るかのように言った
「は?
私達の子供は二人よ」
「両方共女の子だ
何を勘違いしている」
そう言われてリファースに
「話が違う!
お父さんとお母さんはどこだ!」
そう叫んだ
するとリファースは
「………
あなた方は、随分と前に男の子をご出産なさっておりますね?」
そう問いた
すると
「まぁ、すぐに死んだけどね」
そう言い笑い出した
これが、現実………
俺は、この世界に見放された………
自分は生きているのに………
死んでなんかないのに…………
実の親は俺を捨てた時点で死んだと判断したそうだ
そして、もう一人、人が居た
そいつは知っていた
俺をいじめていた男だ
ずっと悪をやっていて学校にも来ず、不良と戯れていたらしい