吸血鬼
孤独の王





あれから何年がたっただろう


皆とは会わずに王宮で仕事をこなしていた


私の周りにいるのは、いつも同じ……


この王宮にずっと使えている家柄だと言うセーサス、


国の事を伝えに来るディレ、


それに人間界の情報を伝えに来る半鬼の美鈴


3人はいつも目の前に現れる


今日も………


「王!
人間界の半鬼達の間で噂の男がいます」


普段は悪さをする奴、人間界からの追放、などの知らせをするから気になり聞くことにした


「…それは?」


頭を下げたまま


「はい。
どうやら普通の人間が我ら吸血鬼の子を育てているそうです」


大事だ


お母様もそうだったが、それはお父様、王様の許しが出たからだ


この国でわ人間との子を作るのにも人間に子を育ててもらうのも王に許しを貰わなくてはいけない


「そいつの名は?」


そう聞いた


美鈴は先程より頭を低くして


「そいつは、大川健吾です」


そう言うとセーサスが入ってきて


「私が参りましょうか?」


そう言ってきた


少し考えてから首を横に振った


「いや、私が直々に接触しよう

どこまで分かるか試してみる」


そう言い出掛ける準備をし始めた







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